福祉・助け合い・まちづくり-詳細

2008/12/17|活動報告(福祉・助け合い)

「08年度サービス提供責任者レベルアップ研修」報告

日時 1日目 10月23日(木) 10:00~17:45
2日目 11月20日(木) 10:00~17:10
場所 東京都生協連 3階会議室
参加者数 2日間で9会員生協からのべ71名
主催 東京都生協連
協賛 全労済東京都本部

 2008年度は、昨年同様に東京都生協連、高齢者福祉事業推進連絡会のメンバーが実行委員となりテーマを設定し、サービス提供責任者を交えた企画会議を開催して、現場ですぐに役立つ研修にするため、課題や研修内容を決めて研修に臨みました。

<第1日目>

◆講演 「介護保険とサービス提供責任者の責務」
講師:柴田 範子さん(NPO法人「楽」理事長・東洋大学講師)

photo 介護保険制度の柱は自立支援であり、高齢者介護では「高齢者の尊厳を支えるケアの確立について」が大きな課題であること。そして、介護保険があるから介護ではなく、生活の中に介護があること。自立を支援するとは具体的にどういうことか。そして私たちには、自立を支援する責務があり、その人(被介護者)の時代背景や家庭環境、仕事、生きがい、価値観等をよく知ることである。これらは、入浴、排せつ、食事などと違って目に見えない部分であるが、介護の一部分であること。ヘルパー主体の介助ではなく利用者主体の介助の大切さを説かれました。また、サービス提供責任者の業務事項について、個別例を挙げながら丁寧な説明がされました。その他、介護保険でのヘルパーに求められることやサービス提供責任者に求められる能力、ヘルパーの能力を見極めるための行動などについて説明があり、受講者はあらためて理解を深めました。
午後のワークショップを始める前に、受講者の事業所で作成した訪問介護計画書、アセスメントを持ち寄り、事例の共有化を図りました。各事業所では、記入フォーマットや項目の相違、語彙の使用方法等、事例についての介護方針について違い等があり、今後、事例集を事業所で参考にするとアンケートへの記述もありました。
ワークショップは、事例に基づいて話合いをしながら、グループで訪問介護計画書と訪問介護サービス手順書の作成をおこない、グループ毎にOHPを用いて発表し受講者全員で共有しました。柴田先生からは、作成にいたった経過の質問を受けながら好ましい表現方法や手順等、細やかな部分にまで、ご指導をいただきました。

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事例の共有化 ワークショップ・グループ発表

<第2日目>

★研修 「介護事業所におけるマネージメント」
講師: 大塚 博巳さん(アイエムエフ研究センター代表)
~コーチングスキルを活用した職場の活性化とリーダーの役割~

photo 介護事業所における組織の一員としてのリーダー(サービス提供責任者等)の役割として、必要な基本的なスキルは「人間関係/信頼関係」の構築で生まれるもので、組織内コミュニケーションである。この組織内コミュニケーションを活発化する為には、「パーソナルコーチング」の基本的なスキルが必要で、それは人間理解をおこない組織の活性化をする。その手法としての"思考枠"を通じてスタッフのタイプを知り、行動傾向、コミュニケーション方法など演習をおこないながら理解を深めた。また、介護現場における円滑な業務遂行のためのスタッフ信頼関係の構築と行動についてのコーチングをして、自信とモチベーションを与える、承認をする、等があり、これらも、受講者が演習を通じて理解を深めました。そして、介護現場に一体感と活力を持たせるための推進力として、共通の価値観、ミッション・ビジョンの定義等を学びました。
参加したサービス提供責任者は、事業所の組織活性化に向けて、学んだことを明日からでも実践しようとする姿勢が感じられました。

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大塚講師による講義 グループでの演習

★修了証明書の授与
スキルアップ研修を2日間とも受講した方々、28名に対して、修了証明書を松本実行委員(東京高齢協)より、一人ひとりに手渡しされました。

★研修会の講評(まとめ)斉藤実行委員(東京保健生協)より
1日目の「介護保険とサービス提供責任者の責務」という研修では、老計第10号を理解するということの再確認でした。自分の事業所でも問いかけて見ましたが認知度が薄く、あらためて重要さを感じました。2日目の「介護事業所におけるマネージメント」では、コーチングスキルを活用した職場の活性化とリーダーの役割の研修をしました。人間理解、組織の活性化、あるある思考、思考の枠、タイプ別コミュニケーション、価値観の定義などを学習し、演習シートを用いて個人作業やグループ作業で実践しました。どれも重要で役に立つ研修だったことと思います。受講者は、明日からそれぞれの職場でも大いに実践していただきたいとまとめがされました。

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修了証明書授与 斉藤実行委員による講評

◆研修日ごとにアンケート協力していただきました。
両日ともよく「理解した」「理解した」「もっと詳しく聞きたい」が多く、意見や感想も多く記入されていた事から、熱心に受講したようすが伺えました。アンケートは、とりまとめて受講者にフィードバックしていきます。