環境・エネルギー-詳細

2021/03/26|活動報告(エネルギー・環境)

環境エネルギー学習会「~これからのエネルギー政策の在り方を考える~脱炭素社会に向けて私たちができること」を開催しました

開催日時:2021年3月16日(火)13:30~15:50
ツール   :Zoomを使用したオンライン開催
講 師   :高村ゆかり先生 【東京大学未来ビジョン研究センター教授】 
参加人数:20団体 62名(うち後日動画視聴参加 20名)


近年、異常気象による大きな被害がたびたび発生するなど地球温暖化対策は待ったなしの状況です。そのような中で、年内を目途に「エネルギー基本計画」の見直しの検討が進められています。国のエネルギー政策がどのようなもので、これからどのように進もうとしているのか、東京大学未来ビジョン研究センター教授の高村ゆかり先生を講師に迎え、お話をうかがいました。

菅首相の「2050年の温室効果ガスの排出を実質ゼロにする」という宣言により、日本も再エネ主力化、脱炭素化に大きく動き出しました。これは、脱炭素に大きく動いている世界の潮流に、日本もしっかりと対応していかなければならなくなったという情勢の大きな変化によるものです。さらに、300を超える自治体の「2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロ表明」や100を超える企業の「2050カーボンニュートラル目標を掲げた取り組み」も大きく影響しています。
昨今の気候変動を一因とする様々な自然災害による経済的損失も大きくなってきており、温室効果ガスの排出削減問題は、環境問題やエネルギー問題にとどまらず、産業の競争力の問題となっているのです。

パリ協定の長期目標(2℃目標)は、決して簡単な数値ではありませんが、現在の社会の延長線上には、私たちの在りたい未来はありません。2030年や2050年の長期目標でありたい未来の社会像を明確にし、かつてない大きな変化の中で、どのような未来をつくっていくのか、私たち消費者もしっかりと見極めて決めていかなくてはならないのです。(報告書はこちら