平和-詳細
2009/05/08|活動報告(平和)
連続ピースセミナー第2回「アフリカについて知る・考える」報告
東京都生協連 連続ピースセミナー 第2回
「アフリカについて知る・考える」報告
4月23日、東京都生協連平和活動担当者連絡会主催による連続ピースセミナー第2回が、東京都生協連会議室で82名が参加して行われました。
日本から見ると、アフリカは距離も心理的にも遠い国。知ることがアフリカとの距離感を縮め関心も高めることに繋がるということを第1回ピースセミナーで学びました。第2回ピースセミナーは、「もっとアフリカについて知ろう」ということで、外務省アフリカ担当特別調整官の高瀬康夫氏を講師に5月に開催されるTICAD(東京アフリカ開発国際会議)について学び、アフリカ出身で日本に在住し活動をしているカンベンガ・マリールイズさんから体験を通しての平和への思いをお話いただきました。
TICAD(東京アフリカ開発国際会議)とは?
講師:高瀬康夫氏(外務省アフリカ担当特別調整官)
「最近のアフリカ情勢と我が国の対外交・・TICADⅣを目指して」というテーマでお話いただきました。
2000年以降のアフリカにおける新たな動きと国際社会の対応について、アフリカのオーナシップとそれをパートナーシップを通じて支えようとする国際社会のモメンタムの高まりについて話がありました。また、わが国の対アフリカ外交の意義、ODA支援、アフリカ諸国との貿易関係、TICADⅣに向けての現状と課題についてパワーポイントを使い分かり易くお話いただきました。アフリカ問題の解決なくして世界の平和・発展はない。そのためには、オーナーシップの進化とパートナーシップの拡大が重要ということを学びました。
もっと知ろう!アフリカ
講師:カンベンガ・マリールイズ氏(NPO法人 ルワンダの教育を考える会副理事長)
ルワンダがアフリカのどの位置にあり、どんな国なのかというお話から始まり、ドイツ・ベルギーの植民地支配、独立、ルワンダ紛争を経て現在までの歴史、教育の大切さ、命の大切さが話されました。
現在ルワンダでは、憲法ができ、その憲法によって、大統領選挙、国会議員選挙が行われ、48.8%を女性が占めているというお話があり、「物事を決めるとき30%以上女性が入っていなければならないということが、憲法で決められている」という話に会場からは驚きの声が上がりました。また、内戦の後雨が降らなくなり、雨季と乾季が狂ってしまったというお話からは、戦争が最大の環境破壊であることを再認識しました。蛇口をひねればきれいな水が出る、子どもたちは毎日学校へ通える、日本では当たり前の生活、それがどれだけ素晴らしいことか切々と話されました。「日本に来て初めて安心して眠れた、安心して眠れる国を子どもたちに残して欲しい」というマリールイズさんの言葉が印象的でした。
第1回・2回のピースセミナーを通して、心理的にも距離的にも遠い国だったアフリカについて知り、世界の現状に関心を高めることができました。また、アフリカのさまざまな問題について、私たちひとりひとりに何ができるのか、生協としてできることは何か考える場となりました。
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